富士山

 土佐・南予旅行記 2017年01/04-01/06 
(高知東部編)

年始はフィリピンで優雅に休暇を楽しむはずだったのですが、私は日本にいます。

関空行きのバスが高速道路上で3時間立往生するトラブルに巻き込まれたんです。

したがってフライトに間に合わずキャンセルし、日本残留が決定したのです。

因みに嫁は別日程でフィリピンに向かったので日本に取り残されたの私だけです。

こうして一人何もすることが無くなったので、急遽計画した旅行ルートがこれです。

四国を一周する感じで主に高知県と愛媛県南部を訪れます。

1/4(水)朝8時にいつものように伊丹駅前でレンタカーを借りました。

明石海峡を渡り淡路島を通過して四国に上陸。

昼食にはまだ早いので徳島の海沿いをまだまだ走ります。

徳島市からは高速道路が無いので、R55で小松島市、阿南市、美波町、牟岐町を通過。

正午頃、海陽町の海部駅近くのお好み焼き屋「のなみ」へ到着。

お好み焼きを食べるかと思いきや、「かしわ焼き」+「白飯」を注文しました。

かしわ焼きは甘辛タレで鶏肉と玉葱を炒めたシンプル料理でご飯が進む一品です。

ニンニク臭がしようと一人旅ですから無問題。

ここからさらにR55を南下し高知県へ入ります。

1時間ほど車を走らせると室戸市に到達。

国道沿いに「夫婦岩」という観光名所を示す看板が見えたので立ち寄ってみました。

繋いでいる紐がショボいけど夫婦岩っていえば夫婦岩かな。(そもそも夫婦岩の定義って?)

伊勢の夫婦岩が有名だと勝手に思い込んでいますが、実は全国各地に夫婦岩があるそうです。

この旅は夫婦旅ではないので、夫婦岩とは早々にお別れして南に少し行くと台風中継で有名な室戸岬です。

室戸岬周辺は乱礁遊歩道という散策道が整備されていて歩きやすいです。

このあたりは室戸ジオパークに指定されており、色々な不思議な地形を見ることが出来ます。

例えばタービダイト、ホルンフェルス、ポットホール、タフォニとかですね。

...地理用語が難し過ぎて中身が頭に入ってきません。

岩が変な形で地球じゃないみたいという小学生並の感想を言っておきます。

室戸岬には山が直ぐそこに迫っており、山の上にはお寺と灯台があります。

お寺は四国八十八箇所の第24番札所最御崎寺です。

このお寺の境内を散策していると、「ヤッコソウ」なる植物を見つけました。

説明看板曰く、「ヤッコソウは完全な寄生生活を営み...」。

ヤッコソウの生き方が私の理想の生き方です。

このお寺には小石で叩くと金属音がする岩とかもあってなかなか面白かったです。

室戸岬はこれくらいにしてR55で高知市方面に走っていきます。

まずは室戸市内で重伝建地区に指定されている「吉良川の町並み」を見に行きました。

台風の多いところなので、大雨にも耐えられるように水切瓦なるもので漆喰を守っているんだとか。

勉強になりますが、重伝建地区としてのインパクトはいまいちですね。

室戸市を離れて次に向かったのは阪神タイガースのキャンプ地としても有名な安芸市。

安芸市は室戸市と高知市の中間に位置します。

まずは野良時計なるものを見に行きました。

野良仕事をしていても時間が分かるように設置した時計だから野良時計だそうです。

野良時計近くの駐車場には「鯉のぼり」の歌碑がありました。

安芸市は作曲家引田龍太郎の出身地なので童謡の歌碑があちこちに点在しているんです。

近くに重伝建地区に指定されている土居廓中武家屋敷があるというのでそこにも行ってみました。

何となく武家屋敷っぽいですがそんなに凄さは分かりませんでした。

安芸市で続いての目的地は岩崎弥太郎の生家です。

岩崎弥太郎といえば三菱グループの創業者として有名な人です。

生家前の駐車場には弥太郎さんの銅像が立っていました。

生家はこんな感じです。

蔵に完全な三菱マークがはめ込まれていますが、岩崎家の家紋は三階菱なのでこれじゃないですよね...。

きっと三菱グループの陰謀です。

岩崎弥太郎生家を出て次に向かったのはごめん・なはり線の安芸駅。

駅にぢばさん市場というものが併設されているのでお土産とかも買えたりします。

駅前にいるのが「あきうたこ」です。

誰やねん!

実はごめん・なはり線の各駅には高知県出身のやなせたかし先生作のキャラクターがいるんです。

小さいことですが、なかなか良いアイデアだと個人的には思います。

そんなこんなで気付けば時刻は17時前、太陽も西へと段々沈んできたのでこの日の宿がある高知市へ移動です。

はりまや橋から東へ徒歩10分ほどのところにあるサウスブリーズホテルに18時過ぎにチェックイン。

早速、夕食をとるために市街地へと繰り出しました。

高知市は高知県民の約半数が住むプライメイトシティです。

市街地はコンパクトで人口33万人にしては立派なアーケードの商店街があったりします。

何を食べるか迷いましたが、高知まで来て鰹を食べないわけにはいかないですよね。

ということで夕食は季節外れの鰹のタタキを明神丸帯屋町店で頂きました。

鰹のタタキを塩とタレで頂いた後、ついでに近くのひろめ市場に行ってみました。

ひろめ市場は高知市の色んな飲食店が入っているフードコートみたいなところです。

したがって一人で行ったら座席を取るのに苦労します。(笑)

そこで「ひろめで安兵衛」という餃子の店で餃子をお持ち帰りすることにしました。

ホテルに持って帰って餃子を開けると部屋中に餃子臭が広がりました。

でも美味しかったので買って良かったです。

こうして明日に備えて、ホテルの大浴場に浸かってから餃子臭い部屋で眠るのでした。

 土佐・南予旅行記 2017年01/04-01/06 
(高知西部編)

1/5(木)、朝7時に起床し、ホテルから徒歩10分程度のところにあるパスタカフェ八乃森でモーニングを頂きました。

この店は11種類もモーニングがあるんです。

コメダ珈琲も驚きのボリュームです。

朝からお腹いっぱいになって、高知の街を少し1時間ほど散策。

高知市は路面電車が市民の足として走っています。

ただ行先「ごめん」とかネタですよね。

昨日訪れた帯屋町商店街を抜けて高知城へ向かいました。

日本の多くの企業は仕事始めということで平日の朝の商店街は閑散としていました。

私を相手してくれるのは大きなクジラくらいです。

20~30分くらい歩いてようやく高知城に到着。

高知城は2009年にも行ったことがあるのですが、そのときは天守が工事中でちゃんと見れなかったんです。

高知城は現存12天守のうちのひとつですから行く価値のあるお城です。

貴重な天守にはこんな注意書きがあります。

せっかく高知の民を見下ろしながら昼寝しようと思っていたのに。(笑)

天守から見た街を見下ろすと気分が良いです。

高知城は天守まで意外と距離があり、階段も多いのでかなり足にきます。

朝から足を酷使して、再び20分ほどかけてホテルまで戻る途中によさこい祭の銅像を見つけました。

...なんか怖いです。

テレビなどでは見たことがありますが、生で一度は見てみたいものです。

ホテルに着いたらチェックアウト時間10時ぎりぎり。

無事にチェックアウトを済ませて車に乗り込み、須崎市に向かいます。

須崎の目的はただひとつ「鍋焼きラーメン」。

1時間程度で須崎市の市街地にある「橋本食堂」という店に到着。

平日の昼間だというのに紙には20名以上の名前が書かれている人気店でした。

ただ大半が地元の常連のようです。

したがって店のおばちゃんと客の距離がやたらと近いです。

私は初めてですが、注文を取るときは名前で呼ばれました。(笑)

ただそんな人間の温かみが冬の一人旅にはうれしいもんなんです。

鶏がらの美味しい鍋焼きラーメンを食して、お腹も心も満たされたので次に向かいます。

次の目的地は、高知県の南西部に位置する土佐清水市の足摺岬です。

ただ途中から高速道路が無くなるので、須崎からでも2時間くらいかかり到着したら13時半頃になっていました。

足摺岬周辺の遊歩道を歩くと、灯台や白山洞門といったスポットが見て回れます。

でも興味深いのが足摺七不思議と呼ばれるものです。

代表的なものを紹介すると亀石。

これが自然によって作られたと思うと確かに不思議です。

この亀が見ている場所に別のカメがいて、ここから弘法大師が亀を呼んだとか。

次は地獄の井戸。

この穴に硬貨を落とすとチリンチリンと音を立てながら落ちて行って、寺の下まで行っているとか。

ついついお金を入れそうになりましたが、私は気付きました。

穴にお金を入れたらチリンチリンっていうの普通やん。

...寺によるトラップだと私は推測しています。

竹バイクに怪しまれているその寺は四国八十八ヵ所第28番札所金剛福寺。

ここにも立派な亀がいます。

亀もグルだな!

でもこのお寺は池があって非常に美しく訪れるだけでも価値があると思います。

護摩行を行っており、煙がもくもく建物から出ていたので僧侶たちはきっと真面目なんでしょう。

悪の巣窟かと思いきや行ってみると良いお寺だったわけです。(勝手な思い込み)

足摺岬はこれくらいにして、次に20kmほど離れた竜串へ。

到着したのは15時半、平日ということで駐車場には観光客の姿はありません。

観光スタッフのおばちゃんが声をかけてきてくれて竜串の魅力を丁寧に教えてくれました。

おばちゃんからもらった地図を片手にいざ竜串へ。

RPGに出てきそうな竜の背骨っぽくてなかなか凄いやん。

砂岩が波で浸食されてこのような地形になっているそうです。

砂浜らしき場所をよく見てみると、貝殻やサンゴだらけでこれもきれいです。

砂岩が削られると様々な形状に見えてきてしまいます。

男根でハートとか未成年には刺激が強すぎますね。

これらは竹バイクが勝手に見つけてそう思っただけですがちゃんと名付けられているものあります。

軍艦というのがこの写真の中央の塊です。

ジオン公国のザンジバルですか?もしくはナウシカのオウムですか?(参考

違う角度から見たときに軍艦に見えるらしいのですが、私にはジオン軍の機動巡洋艦にしか見えませんでした。

竜串を十分満喫したので、少し早めの夕食を土佐清水市内で食べることにしました。

市街地にあるお食事処あしずりという店を訪れました。

この季節は清水さばのシーズンということで迷わず刺身定食を注文しました。

美味しい清水さばを食べて今日の目的を達成したら、ふと頭が痛いことに気付きました。

朝から長時間の散歩をして、移動と観光を繰り返したので体が疲れてしまったのかもしれません。

ただこの日のホテルは40kmほど離れた宿毛市。

何とか車を運転してこの日の宿「宿毛フレックスホテル」に到着。

体調不良だったのでこの日は直ぐに布団に入って寝た健康優良おっさんでした。

 土佐・南予旅行記 2017年01/04-01/06 
(南予編)

1/6(金)、7時に起床してみると前日の頭痛は治まっていました。

日頃の行いが良いですから、神様が治してくれたんでしょうね。

本当に日頃の行いが良いなら高速道路で正月から事故に巻き込まれませんけどね。

7時半にホテルを出て、朝は愛媛県愛南町の深浦漁港で食べることに決めていました。

深浦漁港の見た目はただの漁港です。

漁港の漁民厚生施設の中に市場食堂というものがあるんです。

深浦漁港は四国一の鰹の水揚げ量を誇っているので、鰹の季節は新鮮な鰹の刺身が頂けます。

1月はカツオのカの字もありませんけどね。(笑)

でもカキのカの字はあって、冬は愛南町産の牡蠣を使ったカキフライ定食が食べられるんです。

牡蠣は小ぶりですが新鮮で全く臭みが無く美味しかったです。

漁師さんに交じって朝飯を食べた後は、宇和島へ向かいました。

まずは宇和島の遊水という海辺の町に車を走らせます。

この地区で最初に見つけたのは魚見の丘というもの。

ここにあるのが魚介藻霊供養塔で読んで字の如く海産物を供養するものです。

生き物を大切にするこの地域の人々の気持ちが伝わりますね。

そしてこの地区のメイン観光地が遊子水荷浦の段畑です。

ただこの段畑を見るために車を停めた駐車場でトラブル発生。

駐車しようとしたら地元の暴走軽トラに車の後ろを擦られました。

バックで駐車しようとしている車の真後ろを信じられない猛スピードで横切ったんです。

魚介類を大切にするのと同じように俺のことも大事にしろよ。

ちょっと嫌なことはありましたが、気分を切り替えて段畑観光へ。

ここの段畑は石垣で出来ており、段畑と海とのコントラストが美しいです。

遊子はこれくらいにして宇和島市内へ移動しました。

道の駅みなとオアシスに車を駐車して市街地観光を開始です。

歩いてみると宇和島市は想像以上に立派な街でした。

私の好きなアーケードの商店街もあります。

宇和島市の人口は77,465と私の出身地三重県名張市78,795より少ないんですが市街地は何倍も立派です。(2015年国勢調査)

これが地方の中心都市とただのベッドタウンの違いです。

それはさておきお腹も減ったので宇和島の郷土料理鯛めしを食べに「ほづみ亭」というお店に入りました。

宇和島の鯛めしは普通のものとは異なり、生卵と鯛の刺身をかき混ぜてご飯にかけます。

簡単に言うと高級過ぎるTKG。

ご飯をおかわりして本当にお腹いっぱいになって宇和島観光再開。

まずは駅周辺を歩いてみることにしました。

歩道橋から駅を見るとこんな感じです。

線路は続く~よどこまでも...って続いてない

宇和島駅は予讃線と予土線の終点なので線路はここでおしまいです。

そんな駅の北側には和霊神社と呼ばれる立派な神社があります。

部活帰りに初詣に行く女子高生に付いて行き、神社を参拝。(犯罪の香り)

この神社の本殿横には牛鬼(うしおに)と呼ばれる謎の生物のお面がありました。

なんかこれを使ったお祭りがあるそうですが、興味がある人は各自調べてください。

次の目的地は宇和島のシンボルである宇和島城です。

前日の高知城から足が筋肉痛なのにこの城も急な登山が必要です。

足がボロボロになった状態で到達したのはこんな城です。

なんか残念...。

ただこの宇和島城も高知城と同じ現存12天守なんです。

山登りは辛いし城はショボいですが、街を見渡せるのが行く価値はあると思います。

こうして宇和島観光を終えて車を停めた道の駅でお土産を買って次の目的地である大洲に向かいました。

大洲は宇和島から40kmほど北に行ったところでシンボルは大洲城です。

こちらの城は立派ですが、2004年に復元されたものなので中はめっちゃきれいです。

この城からは肱川と市街地が一望できます。

城はそこそこにして明治のレトロな街並が残る市街地も散策してみました。

昔々の朝の連続テレビ小説おはなはんのロケが行われたのがおはなはん通り。

古い街並、ホーロー看板だらけのポコペン横丁、おおず赤煉瓦館など色々ありました。

魅力は結構ある気がするのですが、人はほとんどおらず閑散としていました。

こんな静かな街に大音量で雅楽が流れていたのでその音の方向に行くと大洲神社がありました。

ここは愛媛県で唯一の「十日えびす祭」が開催される神社らしくえびす様が祀られていました。

株などの不労所得で大儲けできますように...。

ゲスなお願いを最後にして大洲観光を終えたところで本来の旅行計画は終了。

ただ四国に行ったら〆はやっぱり讃岐うどんですよね。

讃岐うどんの店は大抵夕方までに閉店してしまいますが、観音寺市のつるやは20時までやっているとの情報をゲット。

車を飛ばして香川県観音寺市に18時前に到着。

そこで麺のコシが凄い肉ぶっかけを食べて讃岐の味を満喫。

お腹を満たしてから観音寺市の温泉「琴弾廻廊」へ。

20時半頃まで海辺の温泉で体を十分に温めて四国ですることは全て終了。

こうして年始から四国を満喫し、坂出から瀬戸大橋を渡って伊丹に帰ったのでした。

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