富士山

 小笠原旅行 2014年05/02-05/06 
(出発編)

5/2(金)6:40に眠い目をこすりながら伊丹空港に到着しました

小笠原への旅なのですが、まずは東京に行かないと話が始まらないからです

7:30発ANA014便に搭乗し一路羽田空港へ

意外かもしれませんが、羽田空港に行ったのは初めてでした(いつも東京は新幹線)

広い羽田空港を出てモノレールに乗って、おがさわら丸がある竹芝港へ向かいました

9:30過ぎに先にチケット手続き等をしてくれていた友人たちと客船ターミナルで合流

既におがさわら丸に乗り込む行列が出来ており、我々も列に並んで乗船を待ちました

しばらくすると列が動き出し、いざ乗船です

実はおがさわら丸は6000トン級でそこまで大きくないんです(「さんふらわあ」で9000トン級)

逸る気持ちを抑えきれずに荷物を置いたらすぐデッキへ

焦っても25時間半も船の上なのに...(笑)

10:00に出港してしばらくすると某映画で封鎖したレインボーブリッジの下を通ります

東京を出てしばらくはお台場を見たり、羽田空港を見たりして楽しめました

まだ東京湾内なら横浜の街や風の塔やらが見えたのでデッキでいても楽しいです

問題はそこから先です

青い空と青い海以外何もありません

それに加えて外洋に出るため揺れが大きくなって酔い易くなります

もうそうなったらすることは決まってますよね

制御工学の勉強(笑)

周りから気持ち悪いと言われようと私は気にしません

ほとんど誰もいない炎天下のデッキに備え付けられているベンチに座り一人読書に耽る

日焼け止めも塗らずに炎天下でそんなことをしたらどうなるかも考えずに

ただやっぱり途中で飽きてしまい2等室に戻り、宇宙兄弟のビデオを見てボーっとしてました

することがなくなるともうトランプするしかないですよね

私は永遠に抜け出せない大貧民ですが...

数時間のトランプというリンチを受けてボロボロになった心を癒しにデッキへ

そこでは太平洋に太陽が沈もうとしていました

やっぱり船の上から地平線に沈む太陽を見るのって感動的ですよね

写真で見るときれいな太陽が海に沈んでいるだけですが、デッキの上は大変でした

飛ばされそうな強風が吹いており、踏ん張りながら写真を撮った次第です

船は25ノット(45km/h程度)で走っているので風が強いのは当然です

夕日が沈むのを見送りながらゆっくり部屋に戻って、さて次は晩御飯です

船には食堂が付いていますが、やっぱり独占ということもありお値段はそれなりにします

この日の晩御飯はこちら

完全に大学の食堂ですよね

ただ大学なら400円くらいで食べれますが、船の上ではダブルスコアです

食事の後、再びデッキに出て、空を見上げて星を眺めてました

何ロマンチックなことしてんねんとつっこまれそうですが、それくらいしかすることありませんから

星は見えますが、船の明かりがあるのでそれほどきれいには見えませんでした

星を見た後は、船の汚いシャワーに入って就寝です(消灯22時)

ただ、狭い船内で知らないおっさんと足をぶつけながら寝るのは至難の業でした

それでもウォークマンを聴いていたらいつのまにか意識が遠のいていくのでありました

 小笠原旅行 2014年05/02-05/06 
(父島自然編)

5/4(土)の起床は4:30です

おっさんの足が当たって寝にくかったのもありますが、理由があって起きました

東から昇る太陽を拝もうというわけです

デッキに出ると早朝だというのに既に多くの人が出ていました

そうして空が太陽によって赤みを増してきました

しかしながら、確かに赤みは増してきたのですが、一向に太陽が顔を出しません

寒い中、5時まで耐えてみましたが、結局、雲のせいで海から昇る太陽は拝めませんでした

太陽に会えなかったのでもう不貞寝です

再び目を覚ましたのは7時半頃になっており、朝食です

やっぱり朝はT・K・G!

卵を食べて朝から元気になったのですが、朝は引き続きすることはありません

暇すぎてデッキから海に映る船の影を見ていたくらいです

結局、部屋に戻ってトランプをし続けてました

そんなこんなで11時前になってふと外に出てみると、目の前にデカい島があるではありませんか

いつの間にか父島到着間近になっており、港にはお金持ちが乗るPACIFIC VENUSが先に停泊していました

我々は父島二見港に到着し、島民の出迎えと同時にレジャーの申し込みをしました

その後ホテルへ移動、父島ビューホテルというウィークリーマンションのようなところに泊まりました

荷物を置いて、お昼を食べに隣にあるハートロックカフェに行きました

ハードロックカフェは世界中にありますがハートロックカフェはここだけですかね

新サメ入りましたという看板があったのでサメバーガーを頂きました

サメバーガーを食してから、我々は森歩きツアーへ向かいました

まず訪れたコペペ海岸では海辺の植物を観察しました

タコノキとかいろんな植物を見ていたのですが、それ以上に浜辺を歩くヤドカリに目が行きました

実は、このヤドカリは全て天然記念物なので触ることも許されていません

次に本来の目的の山へ向かったのですが、途中見かけた動物注意の看板が独特です

動物の表示はヤギなんです

父島にはアメリカ統治時代に外部から持ってこられたヤギが繁殖しているので野生のヤギがいるんです

ただこの旅で野生のヤギを見ることはありませんでした

車を降りて森に入るところに見慣れない看板がありました

この先は森林生態系保護地域なのでガイドの付き添いが必須であり、入口では砂とかを落として靴の裏に酢をかけます

森に入ってみると植物よりも目立つのが人工的に作られた穴や石積み

第二次世界大戦の激戦地である小笠原には多くの戦争遺産がいまだに残っています

穴を見つければ塹壕であり、石積みは見張り台などだそうです

森を抜けると見晴らしの良い場所に出ました

父島の雄大な自然を一望できる山の上、そこで出会ったのはトカゲでした

グリーンアノールと呼ばれるトカゲで完全な駆除対象生物です(笑)

そんなトカゲはともかく、父島の森は乾性低木林と呼ばれ、あまり背の高い植物はありません

高い山の無い父島では雲が山に当たって雨を降らすことがないため高い植物は育たないそうです

再び車に戻ってアカガシラカラスバトのいる連珠谷へ

結論から言うと、100羽しかいない珍しいハトには会えませんでした

でも巨大ガジュマルに登ったりして、年甲斐も無くはしゃいでしまいました

こうして森ツアーを終えてホテルに帰り、ホテルの前にある大村海岸を散歩しました

浜辺を歩くと高い音がすると思ってよく見てみると珊瑚なんです

街の前にある海なのに透き通っていてきれいなんですね

こんなことをしていたらお腹が減ったので17時から飲み屋に行って晩餐です

やっぱり父島の名物を食べないといけないので、亀を頂きました

美味しい飯を食べていると急にテレビカメラがやってきて、撮影が始まりました

知らない芸人が何かを伝えてましたが全く興味がありませんでした

たぶん6/8(日)フジテレビで19時から私の背中が晒されます(笑)

飲み屋を後にして、予約していた星空鑑賞ツアーに行きました

どこかの山で地面に寝転んで流れ星をいくつか見ました

流れ星にお願いをしました

世界の幸せの全てが私のものになりますように

こんな傲慢な奴には一生幸せはやってこないと思います(笑)

空を見上げるだけでなく大きな望遠鏡で土星と木星が見れたりしてなかなか良い感じでした

そんなこんなでツアーを終えてホテルに戻って深い眠りにつくのでした

 小笠原旅行 2014年05/02-05/06 
(ダイビング&夕日編)

5/4(日)、この日は6:00に起床し、6:30開店のたまなというパン屋さんにパンを買いにいきました

6:35頃に到着するとそこには既に長蛇の列

こんな小さな島にこれだけの人が朝から買いに来るなんて信じられませんよね

ただこのお店のパンは本当に美味しいので人気なのは納得です

この日のメインイベントはダイビングです

ボニンブルーの海がどんなものか海に潜って確かめようという話です

港からボートに乗ってインドネシア以来のダイビングでちょっと緊張です

ただ緊張よりも緊急事態がやってきました

ゲロゲロー

朝食べた美味しいパンは全て魚の餌となりました(笑)

一度嘔吐すると気分が戻って問題なくダイビングが出来ました

1本目、潜るとすぐそこには沈船がありました

太平洋戦争の激戦地だけあって海の底には多くの船があります

70年前の船は今や魚たちの格好の棲家となっておりダイビングには良いスポットです

ツノダシなどのよく見る魚から、お初にお目にかかった日本の固有種ユウゼンなどもいました

海から上がって、船の上でから揚げ弁当を食してデッキで太陽に当たって体を温めます

兄島の地層を見ながらボーっとしていると何だか気持ち良かったです

さて十分な休憩をとったので、2本目のダイビングです

今回は、ハタタテハゼが多くいるエリアだったのですが、いきなりハタタテハゼにご対面

そして2本目のダイビングではウミウシにも出会えました

小さい頃から海の生き物でウミウシが好きだったので、かなり感動してしまいました

そこまで珍しい魚には会えませんでしたが、満足してダイビングを終えて港に戻りました

一旦ホテルに戻りシャワーを浴びて、喫茶店で休憩してから山の中腹にある神社に行ってみました

父島にもちゃんとした神社があるんです(大神山神社)

神社から少し登った展望台に行くと、停泊してしたPACIFIC VENUSが出て行こうとしていました

なかなか良い景色だったのでずっと見ていてしまいました

その後、夕日を見に行こうということで三日月山の頂上にあるウェザーステーション展望台に行くことを決めました

ただ歩いて行くのは結構遠く、40分くらいは歩いたと思います

展望台へ到着すると既に多くの人が訪れており、夕日は海に落ちようとしていました

オレンジの夕日、海、雲がきれいでしょ

こんなにきれいなので、周りからは凄まじい数のシャッター音が聞こえます(笑)

再び数十分かけて街まで戻り、またしても飲み屋で飲んでました

この日はアカバのから揚げという魚の丸揚げを頂きました

海でいたときはこんな姿だったのに...

お腹も満たされたので、この日は真っ暗な大村海岸で寝転んで少しだけ星を見ていました

波の音と星空ってもうドラマのワンシーンですよね(似合わない)

残り1日となった父島滞在を名残惜しく思いながら眠りにつくのでした

 小笠原旅行 2014年05/02-05/06 
(鯨・海豚編)

5/5(月)、この日も6:00に起床し、朝からパン屋に行きました(お気に入り)

日本列島は雨マークでしたが小笠原だけが晴れマークというのが何とも気分が良かったです

外でパンを食べて、ホテルに戻ってテレビを点けると東京で震度5のニュース

私がいる小笠原も品川ナンバーの車が走る東京なんですけど(笑)

それはともかくこの日も朝からボートに乗って移動です

この日は、ホエールウォッチング、ドルフィンスイム、南島です

港からボートに乗ったのですが、いきなり足を打って負傷しました(笑)

怪我は男の勲章ですから(ただの不注意)

船を南島方面に走らせていると船長がクジラを発見

クジラに近づいて行くと、連続テールスラップをしているではありませんか

テールスラップとは尾っぽを海面に打ち付ける動作で結構珍しいそうです

今回見つけたクジラはザトウクジラで、親子でめっちゃサービスしてくれました

これも私の日ごろの行いの良さですね

クジラとはサヨナラして、一路南島へ向かいました

南島は父島の南東にある島で、生態系保護のため1日100名の入島制限があります

サメ池にボートを進めるとそこには美しい水色の海面が広がっていました

南島は珍しい沈水カルスト地形のため石灰岩が溶けた鋭い地表が特徴です

空を見上げるとカツオドリが飛び回っています

そんな南島のシンボルは扇池と呼ばれる場所です

扇池の前の砂浜に行くと、大量のカタツムリの殻を見ることが出来ます

この殻は絶滅したヒロベソカタマイマイが半化石化したもので、本当は触ってもいけません

南島も堪能して、再びボートに戻り、次はドルフィン捜索です

しばらく走ると、ドルフィンを発見!ただこのイルカは人に懐かないハシナガイルカでした

それでも一応船からダイブしてイルカと一瞬泳ぎました

イルカからすれば迷惑な話ですけどね(笑)

何度か泳いで次に少し休憩できれいな珊瑚のポイントでシュノーケリングしていました

その後、再びボートに戻って移動すると、人に懐くミナミハンドウイルカを発見しました

今回は懐いてくれると信じて海へダイブ

飛び込んで少し泳いだところにイルカがいたのでカメラで激写しました

少しボケたのが残念ですが満足満足

こうしてボートで港に戻ると正午を過ぎており、弁当屋で島寿司を購入してホテルに戻りました

シャワーを浴びて、13:30に帰りの船が出る乗り場へ移動しました

帰りの船は行き以上に混雑しており2等も満席...

デッキに出ると我々を見送りにこれまであった多くの島民が見送りに来てくれていました

話には聞いていましたが本当に壮大な見送りをしてくれるんですね

船が出ると並走してボートが走り、パフォーマンスで楽しませてくれます

こんなに素晴らしい思い出を作ってくれたらまた行きたくなっちゃうじゃないですか

そんな思いを抱きながら2等室に戻り、弁当に購入した島寿司を食べました

島寿司を小笠原最後の思い出として25時間半の船旅が再び始まるのでした

そうして5/6(火)14時に無事東京に帰り、新幹線で関西に戻ったのでした

ただ船に長時間乗りすぎたため陸で揺れている感覚を覚える陸酔いで数日間気持ち悪いのでありました(終)

PVアクセスランキング にほんブログ村

竹バイク四六時中 since 2001-09-08 / Copyright 2001- TAKEBIKE. All Rights Reserved.