富士山

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (ナイロビ到着編)

8/6(土)、この日から2週間の新婚旅行に出発しました。

目的地は、竹バイク未踏の地であるアフリカ大陸のケニアと周辺のマダガスカル、モーリシャスです。

23:40発の便に搭乗するため、少し早めの20時のバスで梅田から関空へ向かいました。

この日は淀川花火大会の開催日だったこともあり、梅田界隈には浴衣を着た多くの男女が歩いていました。

竹バイクはバスの窓からスカイビル越しに巨大な大輪の花が咲き乱れるのを見て、日本から離れる心の準備を終えたのでした。

ドバイ行のエミレーツEK317は無事に定刻通り出発し、ドバイには翌朝8/7(日)4時半頃に到着しました。

ドバイ空港は中東のハブ空港だけあって、巨大かつ絢爛豪華な造りです。

ここからエミレーツのナイロビ便に乗り換えるのですが、乗り換え時間が6時間程度ありました。

そんなときに使えるのがこのミールバウチャーです。

エミレーツ航空の乗り継ぎで4時間以上あるとミールバウチャーという券がもらえて、空港内の数店舗で使うことが出来ます。

流石、裏庭に石油の湧いている国は太っ腹ですね。

今回は朝食としてBターミナルにあるシーフードレストランOcean Basketでフィッシュ&チップスとペプシを頂きました。

ドバイ空港には寝やすいように工夫された椅子もあり、長時間の乗り継ぎでも仮眠が取れるようになっています。

こうして朝10:25のEK719でドバイから一路ナイロビへ移動しました。

早朝にドバイに到着したので気付きませんでしたが、日が昇った空からドバイの街を見ると完全な砂漠です。

ドバイの砂漠具合にも驚かされましたが、さらに驚いたのはEK719の機内設備。

前面モニタがデカい&電源(プラグ+USB)完備で充電し放題という素晴らしい仕様です。

最新映画がこの大きなモニタで見れたりするので、退屈な飛行とは無縁の世界がそこにはあります。

充実した設備を存分に使用しナイロビに到着したのは14:30、ここから入国審査があるのですが建物は完全なプレハブ小屋です。

そして審査官が全然働かないので、進まないこと進まないこと...。

我々日本人もケニアに入国するにはビザが必要ですが、現在はオンラインで経費6000円くらいでeVisaの取得が可能です。

何とか無事ケニアに入国することが出来たのですが、税関を出ても待っている人の姿がありません。

仕方ないので空港から出てみると、大量のプラカードを人たちが屋外で待機していました。

そこで日本語が話せるガイドさん(ケニア人)を見つけて、早速、車に乗って観光開始です。

まずはナイロビ市内にあるジラフセンターというところキリンと触れ合ってきました。

ジラフセンターにはロスチャイルドキリンを保護していて、キリンに餌を素手で食べさせることが出来ます。

キリンの舌はザラッとした感触がして、あんなかわいい顔をしているのに何か想像と違いました。

ここのキリンは観光客が大量の餌をやるためにやたらと太ってしまい困っているんだとか...。

キリンに餌をあげて満足した後にトイレに行ったのですが、妻が出てくるのを待っているとガイドさんが小声で私にあることを言ってきました。

「ケニアには心づけの文化があります。サファリに行ったらドライバーとガイドにそれぞれ1日$20ずつ、お願いします」

うん、日本人が理解出来ないチップ文化ってやつですね。

でも竹バイクはメキシコでチップを渡すと対応が良くなることを学んでいたので、今回の旅も惜しいと思わず渡しましたよ。

後述しますが、ケニアではチップを渡しただけの仕事はしてくれたと思いました。

ジラフセンターを出て、ナイロビの中心部にあるホテルNairobi Safari Clubへ移動します。

途中、車窓から見えるナイロビの街はアフリカ有数の都市だけあってしっかりしていました。

この日のホテルNairobi Safari Clubに無事到着したのですが、入口でまず全員が手荷物と身体検査をされます。

ナイロビの治安の悪さは世界有数ということで、ショッピングセンターもレストランも例外なく荷物検査があります。

ただトゲ甲羅を肩に乗せた世紀末的な方々がいる荒廃した世界ではありません。

確かに荒廃した世界ではありませんが、日本ではないことがしばしば起こるのは確かです。

ホテルのチェックインをしていたら、突然停電しました。

そんなホテルですが、部屋は広く、窓からはナイロビの街が一望できます。

日が暮れてから外に出るのは危険なので、夕食はホテルの中のビュッフェスタイルのレストランで頂きました。

その際にケニアビールのタスカーを頼んでみました。

ビールを口に含んだ瞬間は苦みがあまり強過ぎず飲みやすいと思ったのですが、後から独特の香りがして好き嫌いが分かれると思います。

個人的には結構好きな部類のビールではあります。

こうして昨日寝ていない分も取り戻すために情報収集もそこそこで早々と眠りについたのでした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (マサイマラ移動編)

8/8(月)、ホテルで朝飯を食べ終えてチェックアウトをしようとすると問題発生。

$72払えって言われました。

ビール代的なことを言われましたが、何の金なのかいまだに分からないです。

しつこく何の金か聞いたら「もういいわ的」な話で結局払わず済みました。

ロビーに座っていると、あやしげな男性が近づいてきて「マサイマラに行くんだろう」と英語で声をかけてきました。

安全なはずのホテルのロビーでさえ、客引きがいるのかと警戒しながら受け答えしました。

お世話になるドライバーさんでした...。

ガイドが渋滞に捕まって遅れているという情報を教えてくれて、ガイドとは8時前に合流出来ました。

天気は曇天でナイロビの街は通勤ラッシュで渋滞。

街を抜けて郊外に行くと、汚い襤褸小屋が並んでおり、その横の未舗装の道を多くの人が歩いています。

ガイド曰く、バスに乗るお金が無い人みんな歩くんだそうです。

一体、何km歩いていくんだろう...でもケニア人の足だから大丈夫ですよね。

ナイロビからマサイマラ国立保護区へは車でおおよそ5~6時間です。

出発から1時間くらいで森みたいなところへ入ると完全な霧で全く前が見えません。

そこから山に登ると、大きな谷が見えてきます。

ここが高校の地理で習った大地溝帯(グレートリフトバレー)だそうです。

簡単に説明すると、イスラエルからアフリカ大陸を縦に貫く溝です。

生憎の曇り空なので遠くまでははっきり見えませんが、壮大です。

どれくらい壮大かって?

完全に奈良盆地よりデカいです。(基準は奈良盆地)

展望台っぽいところは観光客が来るのでギフトショップがあったりします。

奴等はどこで学んだのかわからない流暢な日本語で話し掛けてきます。

「安いよ、ともだーち」って...かなりうざいです。

リアルフレンドって言葉が一番信用ならないです。

山を下って、しばらくするとマサイの郡が出てきました。

ここでも一旦土産屋に行って、トイレ休憩をしました。

試しにカバを象った小さな皿がいくらするか聞いてみました。

値段を言う前にこれは高級な石だとか何とか色々言ってきます。

17000円(1ケニアシリング=1円)...。

吹っかけてき過ぎやろ...。

帰り道に同じような店で聞いたら\1000までになりましたけど、買いませんでした。

まぁ、定価という概念が無い国では、これが商売ってことですよね。

マサイの街を過ぎると家も少なくなり、途中から道の舗装もなくなりました。

アフリカ特有の鞭打ちになりそうな無料マッサージの開始です。(笑)

基本的にみんな同じ道を走るので、砂が吹き飛び、ゴツゴツした石が道に残ります。

我々の車はそんな石を避けて走るので、速度はどうしても遅くなります。

写真を撮ろうにも揺れ過ぎて全くまともな写真が撮れませんでした。

荒野を走っていると所々にマサイ族の方が歩いていて、子供たちは手を振ってきます。

あの純粋な笑顔は何物にも代えがたいですね。

出発から6時間が経過し、ようやく14時頃になってマサイマラ国立保護区の入口に到着。

入口にはゲートがあるので車を止めて待っていると、お土産を沢山持ったマサイの女性が近づいてきて車の窓を叩きます。

これがウザいこと極まりないですが、彼女たちにも生活があるので止むを得ないです。

マサイマラ国立保護区内にある宿SENTRIM LODGEに到着してとりあえず昼飯にしました。

ここもビュッフェスタイルの店で色んな料理が楽しめるので満足です。

ロッジなので内装はこんな感じで、木のベッドがかわいらしいです。

蚊帳も完備されているので、マラリア対策もばっちりです。

ただ大自然の中にあるロッジなので、問題も色々あったりします。

発電機で発電しているため、部屋にひとつあるコンセントが使えるのは18~22時と朝4~5時だけ。

発電機が止まると自動的に部屋の電気が落ちたりします。

そんなエコなロッジでしばらく休憩して、16時からお待ちかねのゲームドライブを開始しました。

車のルーフが開くようになっており、そこから動物たちを見ることが出来ます。

宿泊ゾーンを抜けてしばらくすると、草を食む動物たちがお出迎えです。

インパラ、トムソンガゼル、シマウマ、ヌー、水牛たちが色んなところにいます。

始めは遠くに見えるこれらの動物たちに興奮していましたが、後から考えるとこんなのはどこにでもいます。

ヌーはこの時期にタンザニアのセレンゲティ国立公園から移動してきているので本当に沢山います。

世界遺産の番組でやってましたが、シマウマはヌーたちを先導して移動しているのでヌーとシマウマはセットです。

車を走らせていると、ヌーが一斉に走り出して我々の車の前を通過しました。

その迫力は相当なもので、さっきまで穏やかに草を食んでいたヌーが一心不乱に走っています。

ヌーの大行進の後は、アフリカ象が遠くに見えました。

このときに気付いたのですが、私のカメラはそれほどズームが出来ないので動物が小さくしか撮れません。

完全な反省点です...。

今度ケニア等に行かれる方があれば望遠が出来るカメラをお勧めします。

アフリカ象を見終わると、車がいきなり猛スピードで走り出しました。

こういうときはレアな動物が現れた証拠です。

各車には無線が取り付けられており、ドライバー同士が情報を交換しているのです。

車が向かった先には渋滞が出来ており、到着するとそこには母ライオンと子ライオンが草むらに寝そべってました。

ライオンは朝と晩しか狩りをしないので、それ以外の時間帯は静かに寝ていることが多いです。

マサイマラにはライオンが沢山いるので見れないことは無いと言っても過言ではありません。

この日は2時間程度ゲームドライブを楽しんでロッジに帰ることにしました。

ただ完全に気を抜いていたら、ロッジの手前で驚きの遭遇がありました。

目の前にキリンいるやん。

このサイズなら私のカメラでもばっちり抑えられました。

こうしてキリンをカメラに収めて満足してロッジに帰り、タスカーとともに夕食を頂きました。

この皿の中央にあるのがウガリというものです。

ケニアの主食のひとつで、トウモロコシの粉を練ったものなので味は強くないですが、そこそこ美味しいですよ。

部屋に戻ると限られた電源使用時間18~22時を有効に使ってカメラの充電を行います。

プラグは1個しかないので電源タップを持ってこれば良かったと後悔しました。

22時を過ぎてしばらくすると発電機が停止して、停電します。

最初はいきなり電気が消えて真っ暗になったのでびっくりしましたよ...。

電気が無くなってしまったので持参したライトで光を当てながらシャワーを浴びることになりました。

これも良い経験ですよね。

何はともあれ日本では味わえない本当のサファリを体験出来て良かったです。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (ゲームドライブ編)

8/9(火)、元々の予定では朝・晩のゲームドライブをするつもりでしたが、予定を変更して丸一日のゲームドライブに変更。

エクストラチャージとして$100払う約束にしました。

丸一日のドライブなのでタンザニア国境近くまで行って帰ってくることになります。

ビュッフェスタイルの朝食を食べ終えて、8時からゲームドライブ開始です。

まずは昨日も見た、水牛、ヌー、シマウマ、ガゼルがお出迎え。

ゆっくり見ていると車が急にスピードを上げて走っていきます。

大量の車が集まっているところに到着するとそこには雄ライオンがいました。

車を気にもせず草原を歩く姿がかっこいいです。

朝の食事を終えて、雌ライオンがいる方向へ歩いていくところだったみたいです。

ライオンを見て感動して、次の生き物のところへ。

次に出会ったのはハゲタカとハゲコウです。

ハゲタカが死んでいる動物の肉を啄んでおり、ハゲコウは少し離れたところからそれを見ています。

彼らはセットみたいでいつも一緒にいました。

鳥類も色々いるのでバードウォッチングが好きな方にもオススメですね。

次に車がスピードを上げて向かったのは、チーターのところです。

チーターは木陰でゆっくり昼寝をしていたみたいですが、車が集まってきて起きました。

チーターを見学した後、少し車を走らせると象の家族が草原を闊歩しているのが見えました。

改めてアフリカの大自然って凄いですね。

ドライブを続けていると、昨日も見たヌーの大爆走がこの日も見られました。

本当にこの季節のマサイマラにはシマウマとヌーが多いので、完全に見飽きます。

日本では絶対に言えない贅沢です。

しばらく何も無い道を走っていたら、目の周りが赤く足が太い不思議な鳥に出会いました。

ヘビクイワシという鳥でこれもマサイマラに来たら見ておくべき鳥です。

太陽が南に昇った頃、急に無線が入り、車が再び高速で移動を始めました。

そこに現れたのは再びチーターでしたが、今回は子供のガゼルを美味しく頂いているじゃないですか。

骨を砕く音が少し離れた我々にも聞こえてきて、チーターも命を無駄にしないんだなと感心しました。

このようなリアルな食事は絶対に動物園では見られないので興奮しました。

チーターの食事後はヌーとシマウマに囲まれたキリンの家族と出会いました。

キリンの動きはゆっくりなのですが、堂々としており彼らからも野生を感じます。

その後、しばらくすると車は何もないところで止まりました。

そこにはT/Kと書かれた石が置かれていました。

実はこれがケニアとタンザニアの国境で数mはノーマンズランドという誰の土地でもない場所になります。

竹バイクはパスポートにハンコを押すことなくタンザニアに入ったわけです。

THE 不法入国。

それはさておき、そこからマラ川を渡って、ちょっとした施設の横でピクニックランチをしました。

お弁当はホテルが用意してくれたもので、パンとチキンが入っており、十分なボリュームでした。

社会見学らしき子供たちも大量に来ており、トイレで用を足していたら男の子に下半身をマジマジと見られました。

さっき見たアフリカ象と違いが分かるかな。(笑)

下半身の話題で言うと、ランチをしていると近くにサバンナモンキーというのがいました。

彼のあそこは青色であることが特徴なんです。

下半身の話はそれくらいにして、昼食後マラ川にいる鰐とカバを見に行きました。

ただしここを見学するには専門のガイドが必要になります。

銃を持った厳ついガイドさんでした。

ガイドに付いていくと、デカい鰐が対岸で日光浴をしていました。

そして川の手前では、カバが団子になって寝ていました。

ガイドに案内料の$10をチップと支払い、車に戻ろうとするとヒヒがいました。

ヒヒは動物の食べ残しなんかを食べて暮らしているそうです。

人間も弓矢などの飛び道具を手にするまでは死肉や骨の髄を食べて何とか生き抜いていたわけで彼らと変わらないですね。

こうしてタンザニア国境から再びロッジの方に車を進めて移動しました。

この写真の遠くに見えるのがタンザニアのセレンゲティ国立公園です。

同じサバンナですが、国が変わると名称が変わるというものです。

どこかの列強が引いた国境線など動物たちには関係ありません。

帰り道では途中でサーバルキャットなんかにも出会いました。

サーバルキャットはちょっと大型の猫といった感じでかわいらしいです。

途中で車が無線を受けて加速して向かった先には多くの車が列を成していました。

木の上を見上げるとそこにはヒョウがいました。

ヒョウは木の上に獲物を持っていて食べるそうです。

目つきは非常に鋭く、こちら側が食べられる存在だと認識させられます。

そうしてこの日、最後に出会ったレア動物はライオンです。

ライオンが草原で寝そべって転がって遊んでいました。

こうしてゲームドライブを終えたのですが、この日のラストはマサイ村の訪問がありました。

ロッジの近くにマサイの集落があり、そこに行って踊りやら歌やらを見せられます。

マサイの集落は周りを木の枝で囲んでおり、家は土、木、藁、牛糞、プラスチックで作ります。

んっ?プラスチック??

雨水が入らないようにシートを屋根に入れているようです。

マサイも進化しているんですね。(笑)

マサイは一夫多妻制らしく、今回のガイドは5人の嫁が欲しいとか言ってました。

知らねーよ。

その後、怪しげなマーケットで観光客目当ての商売をしてきましたが買いません。

木の棒を手の平で回して火をつけようとしていましたが、あまり上手くありませんでした。

本当に毎日やってますか?

そうして最後にマサイのガイドの俺のガイドは良かったか聞かれます。

チップの催促ですね。

皆に見えないところでチップを貰おうとするのが汚いですね。

彼らがマサイ族であることは確かですが、生業はサービス業ですよね。

そんなマサイの村とお別れしてロッジに帰りました。

この日の夕食もタスカーとともに色んな料理を頂きました。

停電が22時に起きるのは分かっているので、早めに寝る準備を整えて眠りにつきました。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (マダガスカル移動編)

8/10(水)、この日はケニアを離れて次の目的地、マダガスカルの首都アンタナナリボに向かいます。

まずは今いるマサイマラからナイロビまで移動しなくてはなりません。

朝食を食べ終えて、朝7時から少しだけゲームドライブをしました。

ヌーたちはいつも通りです。

最後に見れたのはガイドさん曰く「ライオンの結婚式」です。

もっとダイレクトに言うと、「ライオンの交尾」です。

ライオンは1週間ずっと交尾をするらしく、交尾の頻度は20分の1回。

超絶倫です。

食べ物は他のライオンが狩りをして持ってくるらしく、彼らがすべきことは性交のみです。

最後になかなか良いものを見せて頂いて、マサイマラを後にしたのでした。

ここからは再び6時間程度かけてナイロビに戻ります。

ナイロビの昼食場所のカーニバルというレストランに到着したのは13時半で食べる時間は30分だけでした。

カーニバルはケニアでは有名な色んな肉を焼いてくれるバーベキューレストランです。

もうちょっとゆっくり出来たら良かったのですが...。

昼食後、空港へ向かったのですが想像以上に空港セキリティが厳重でなかなか車が進みません。

空港のチェックインカウンターに行くにも身体検査が必要なので大変です。

ここからマダガスカルに行くのですが、直接ではなくナイロビ-ドバイ-モーリシャス-アンタナナリボという経路です。

航空会社の関係で荷物は一旦モーリシャスで受け取ることにしました。

チェックインカウンターでモーリシャスに行くと言ったらおばちゃんにビザを見せろと言われました。

日本人はモーリシャスに入国するのにビザは必要ないと説明しましたが、何故だという謎の質問がさらにきます。

こういうときは同じ回答をし続けるのが鉄則です。

何度か言ってたらおばちゃんは諦めましたよ。(笑)

ナイロビ-ドバイ-モーリシャスはエミレーツが運航している機体で移動するため機内設備は完璧です。

乗継地ドバイで6時間の乗換時間があったので、エミレーツのカウンタにミールバウチャーをもらいに行きました。

「ドバイ-モーリシャス間はモーリシャス航空のチケットなのでバウチャーは渡せません」。

いやぁ、そういうところはケチなんですね。

夜なので諦めて空港で仮眠をとり、日付が変わって8/11(木)、モーリシャスへ移動。

モーリシャスからアンタナナリボはモーリシャス航空がオペレートするマダガスカル航空のMD189で移動しました。

2時間程度で赤褐色の大地が広がる高原都市アンタナナリボに到着です。

到着したマダガスカルの首都アンタナナリボの空港は見た目がスーパーマーケットです。

平屋建で入国審査とかは全て人間任せで、空港は大混雑。

50年前の日本の空港もこんなんだったんでしょうね。

入国審査、ビザ、荷物チェック、全部手作業でもうこれは何の意味もなさないカオス状態です。

何とか無事、空港を出て迎えに来ていた現地ガイドと合流し、まずは両替。

マダガスカルの通貨はアリアリというかわいらしい名前で1アリアリは0.03円くらいです。

二人で$100両替えしたら、300,000アリアリになって全て5,000アリアリ札だったので60枚の札束が出来ました。

ガイドさんとともに市内に移動すること1時間、日も暮れかけてきた17時頃に市中心部のホテルChalet des Rosesへ到着。

ガイドにはあまり治安が良くないから暗くなってから外に出ることはオススメしないと言われました。

うん、言うことを聞いて少しだけにするね。(聞いてない)

そういうことで忠告を聞かずに少し散歩がてら夕食へ。

独立広場の周りには物売りが沢山おり、やたらとアンモナイトの化石を押してきます。

独立広場の横にあるカフェBuffet du Jardanで夕食をとることにしました。

ここで想定外の問題が発生しました。

メニューがフランス語しかなくて何も分からない...。

マダガスカルで日本人が苦労するのは英語がほとんど通じないことです。

元々フランス領だったために、メニューもほとんどフランス語なんです。

ただチップの文化は基本無いので言われた額を支払えば良いのは楽です。

何とか注文してマダガスカルの名物はゼブ牛(背中にこぶがある牛)ということで、ゼブ牛の串焼き、ライス、ビールを頂きました。

ビールはマダガスカルで一番有名なTHB(Three Horses Beer)を頂いたのですが、結構飲みやすかったです。

これだけ食べてもお値段は1人\600くらいなので物価はかなり安いです。

ご飯を食べているうちに、日は完全に暮れて危険な香りが街から漂ってきた気がしたので、急いでホテルに帰りました。

ホテルの部屋は広くないですがウッド調でWifiもあるので快適でした。

ただちょっとした行き届かないところがやっぱりあります。

カーテンを閉めようとすると、鉄の棒が落ちてきました。

鉄の棒でカーテンを止めているため、カーテンを閉めると力の分散が変わって棒が撓み、支点から外れて落ちる仕組みです。

こんなことはマダガスカルでは当たり前なのであまり気にしていちゃダメです。

そんなこんなでこの日は疲れをとるために21時くらいには就寝したのでした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (夕日のバオバブ編)

8/12(金)、この日はアンタナナリボから西部の海岸沿いの街モロンダバまで移動します。

とりあえずホテルで朝食を取ろうとしたのですが、メニューの書かれた紙に必要数を書き入れる形式です。

やっぱりフランス語で何一つわかりません。

店員さんに何がどれか英語で聞いて何とかカフェラテ、フランスパン、オムレツを注文することが出来ました。

朝飯を食べていると、ガイドがやってきて飛行機は12:20だが早めに出発して良いかと聞かれたので問題ないと答えました。

理由は道が混んでいるかもしれないし、空港でトラブルが多発しているかららしいです。

8時半頃、飯を食べ終えて部屋で準備をしていると電話がかかってきてすぐに来いとガイドが焦っていました。

準備をして向かうとガイドが怒っており、電話をしたのは10分前だぞ的なことを言われました。

こういうおっさんいるなと思いながら、はいはいと答えておきました。

おっさんの心配は完全に杞憂で空港に9時半に到着して、誰も待っていない空港カウンタで無事チェックインを完了し、10時にはやることが無くなる始末。

仕方ないので空港にあったマダガスカル固有のヤシである旅人の木というのを教えてもらいました。

この木に傷を付けると飲める水が出てくるらしく、旅人にとって役立つものだったからこういう名前になったんだとか。

ウロウロしているとアロエの木の上にカメレオンを発見。

この種のカメレオンはマダガスカル全土にいるらしいです。

空港の周辺では何もすることが無いのでガイドと15日の再会を約束して搭乗口へ移動しました。

空港の国内線の搭乗口は国際線より簡素でチェックインカウンタと出発ゲートしかありません。

X線の荷物検査があっただけ近代的...。

かなり前にX線検査を終えて出発ゲートで待っていたら、係員に声をかけられました。

荷物検査をするからと言って外に連れ出されました。

そんなに私たちアジア人があやしく見えましたか?

賄賂を要求されるのかと思いきや何事もなく釈放されたのでした。

ここから50人乗りくらいの小さな飛行機ATR72に乗って1時間でモロンダバ空港に到着しました。

モロンダバ空港はさらに小さく、田舎の駅といった雰囲気です。

預け荷物は手作業で下されるので荷物を受け取るのにもかなり時間がかかります。

無事に荷物を受け取って現地ガイドと合流して一旦ホテルへ移動です。

モロンダバ空港は街から近いので20分くらいでホテルに到着しました。

今回宿泊するホテルはモロンダバビーチ沿いのサンビーチホテルです。

美しいブーゲンビリアが咲くホテルで、庭には陸ガメが飼育されています。

部屋から外を見ると美しい青空が広がり、地面では陸ガメが...。

交尾してました。

ケニアのライオンに続いて、パコンパコンと間抜けな音を立てる陸ガメの交尾を見ることになったのです...。

16時まで部屋でゆっくりして、そこからはガイドとともに夕日に沈むバオバブを見に行きます。

ガイドが迎えに来たのですが、さっきと乗っている車が違うので理由を聞きました。

さっきの車は壊れたんだよ。

日本車でも簡単に壊れてしまう国がマダガスカルみたいです。

マダガスカルの道の舗装率は低く、絶対に四輪駆動が必要です。

バオバブを見に行くための観光の道でさえ全く舗装されておらず、ガタガタ道を行く羽目になります。

悪路を車に乗って移動していると段々とバオバブが見えてきました。

そして到達したのがマダガスカルを代表する景色バオバブの並木道です。

夕焼けを見るのが最大のイベントなので、17時前には非常に多くの観光客がいました。

その横では草の家に住む地元民がお土産なんかを売ってきます。

カメレオンなんかを見せてくる子供たちもいますが、構うと金を要求されます。

でも子供たちは困窮している様子はなく、ただ色んな観光客と戯れたいだけみたいです。

バオバブの並木道は写真でみていたものと同じでその迫力に圧倒されます。

そして17時半頃に赤く光る沈みゆく夕日にバオバブが映り、幻想的な景色が現れます。

きれいな夕日に感動するのは万国共通なんですね。

夕日とバオバブのコラボレーションを見た後は車でホテルに戻って夕食にしました。

外で食べるのは大変そうなので、ホテルのレストランで海鮮料理を食べることにしました。

この日は魚のグリルとビールを頂きました。

今日のビールはマダガスカルで2番目に有名なGOLDというビールです。

海に近いだけあって海産物が新鮮で、嫁が食べていたカニも絶品でした。

デザートにバナナフランベを頼んだのですが、フランスの植民地だっただけあってデザートも美味いです。

バオバブを見て、お腹も満たされて、この日も満足してぐっすり眠りにつきました。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (キリンディ編1)

8/13(土)、朝7時にホテルでオムレツと大量のパンの朝食を頂いて、8時にガイドと待ち合わせ。

この日は、モロンダバから車で2時間程度のキリンディ国立公園に向かいます。

キリンディ国立公園にはキツネザルやシファカなどの原猿類が生息しています。

モロンダバの街から昨日訪れたバオバブの並木道を通ります。

朝はほとんど観光客がいないので写真を撮るには良いです。

歩いていると地元の3~4歳の小さな子供が近づいてきて、「フォト、フォト」と言ってきます。

写真は拒否していたのですが、草を持ってきて手渡されたのでもらいました。

すると「ジャポンマネー、ジャポンマネー」って言葉が変わりました。

当然、子供にお金をあげるなど竹バイクはしません。(守銭奴ですから)

でもジャポンマネーと言っている子の顔を見て、手を繋いで遊んであげました。

そうしたら純粋に楽しそうな顔をしていました。

お金はあげないけど、右手にしていた蚊避けのリングを子供にあげたら喜んでました。

1週間くらいは蚊が寄ってこなければ良いね。

そこから車を走らせて珍しいバオバブが出てくる度に車を止めて写真を撮ってました。

途中、巨大なバオバブの元にマーケットが開かれている村に止まって、散策をしました。

土曜日の朝はマーケットが開かれているらしく、非常に多くの人で混雑していました。

バオバブを撮っているとポーズを決めてくる少年がいたので写真を撮ってあげました。

何のポーズかは知りませんが、写真が珍しいらしく面白がって見に来ました。

彼らは写真を撮ってもマネーとは言いません。

自然に育てば全ての子供は純粋なんだなと思わされます。

そこから森に入って、到着したのが宿泊先であるキリンディロッジです。

宿泊するのはこういうバンガローで中はベッド、トイレ、シャワーがあって非常にシンプルです。

でもトイレに扉とかないので親密な仲以外は泊まれないですね。

オールインクルーシブのロッジなので朝昼夜の心配は全く必要ありません。

昼飯はチキンのグリルとマダガスカルで有名なレモネード(ボンボンアングレ)を注文しました。

チキンは丸ごと足が出てきてその大きさに驚かされました。

レモネードは気が抜けかけたラムネみたいな味でどこか懐かしかったです。

ただここで昼食をとる時は一つ問題があります。

大量のハエに襲われます。

マダガスカル人はマーケットでもハエがたかっているのが当たり前みたいですが、日本人はそうはいきません。

料理は美味しいのにハエが多すぎて食事に集中できないことだけが玉に瑕ですね。

ただ朝晩はほとんどハエがいないので快適に食事を楽しめます。

部屋に戻って15時まで休憩していたら、何だか部屋の横が騒がしくなりました。

ふと外を見ると、フォッサがバンガローの近くを歩いていました。

この森にいる肉食動物はフォッサくらいでキツネザルなんかを食べるそうです。

ただ観光客は食べないので安心です。

近くには鳥なんかも沢山いるので、ロッジでゆっくりしているだけで色んな生き物が見られます。

15時になってガイドと一緒にキリンディの森の中を散策開始しました。

赤色の昆虫や鳥なんかもいましたが、やっぱりこの森のメインは猿です。

この日は枝で休んでいる沢山のブラウンレミュールを見ることが出来ました。

巨大ヤドカリの殻に水を入れて地面に置くと、木からレミュールが降りてきて、必死に水を飲みます。

雨の降らない乾季の森には水は非常に貴重みたいです。

このブラウンレミュールの鳴き方は猿っぽくはなく、どちらかというと豚みたいです。

なかなかかわいいレミュールを見た後はベローシファカを探したのですが、この日は会うことが出来ませんでした。

1時間くらいの散策を終えて、次の散策開始は日が暮れる午後6時前からです。

キリンディの森には夜行性の生き物も多くおり、夜の散策ではそういう生き物を見ることができます。

小さなネズミみたいな猿とか頭がデカいヤモリがいて、なかなか楽しかったです。

私のカメラの性能ではこれくらいの写真しか取れないことが残念で仕方ありません。(ケニアに引き続き)

道の途中には危険な蜘蛛の巣なんかもあるので、ガイドが教えてくれます。

でも竹バイクは見事に蜘蛛に引っかかりました。

ただ運よく毒蜘蛛に襲われることなく無事でいることが出来ました。

2時間程度の夜のトレイリングを終えてロッジに帰ったところ、木の枝にカメレオンを発見。

いやぁ、夜なんて何が面白いのかと思っていたのですが、想像以上に面白くて満足しました。

この日の夕食はビール(THB)と一緒にゼブ牛のココナッツトマトソースを頂きました。

ゼブ牛は少し硬いのですが、小さめに切ってくれると食べやすくて良かったです。

最後にデザートとしてカクテルグラスに入ったおしゃれなカットフルーツまで頂いちゃいました。

夕食に満足して部屋に戻って、ベッドに備え付けの蚊帳をセットしました。

蚊帳にはいっぱい穴が開いているので雨季の蚊の多いシーズンなら心配ですが、乾季には蚊もほとんどいません。

寝る前にシャワーを浴びようとしたら問題発生。

水圧が閉め忘れた水道レベル...。

森の中で贅沢が出来るはずはないのですが、お湯が出ただけでも良しとします。

こうして森の中で鳥の鳴き声を聞きながら眠りについたのでした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (キリンディ編2)

8/14(日)、朝食を7時に食べて、朝8時から森の散策を開始します。

8時まで部屋で休憩していると何か気配を感じた妻がキャッと声を出しました。

何だ!?俺以外に変質者でも現れたか??

部屋の入口にフォッサがいました。

フォッサは我々を歓迎してくれるようです。

声を出したのでフォッサは逃げましたが、近くの木の上に登ったりして我々のバンガローの前からなかなか離れませんでした。

ガイドに聞いたところ、この季節は結構毎日来るらしいです。

やっぱりキリンディロッジには宿泊することをオススメします。

この日はベローシファカを見つけることが必須課題です。

森を散策しているとガイドが急に「静かに」というジェスチャーをしました。

そこには少し大きな鮮やかな鳥、ジャイアントコア(オニジカッコウ)がいました。

臆病な鳥のはずですが、こちらが静かにしていると段々と気にせず近寄ってきました。

おかげで良い写真を撮ることが出来ました。

森の中を歩いていると、セクシーなバオバブに出会うことが出来ました。

これはもう芸術の域です。

その後、森を歩くこと1時間、ようやく奴等を見つけることが出来ました。

そうベローシファカです。

高いバオバブの木の上をピョンピョンと飛び跳ねる姿を確認しました。

彼らは地上に降りると横っ飛びすることで有名ですが、森の中では常に木の上にします。

周りを探してみると地面の近くまで降りてきているベローシファカを発見。

お腹には小さな子供を抱いているようで、写真を撮るために降りてきてくれた感じです。

欧米人と一緒になって写真を撮りまくりました。

ベローシファカの近くにはブラウンレミュールもおり、大満足です。

こうして10時頃にロッジに戻って、12時の昼食まで一旦休憩することにしました。(何故かこの日の昼食もあった)

部屋で寝ていると心地好い風に乗って鳥の囀りが聞こえて、これぞバカンスって感じです。

部屋からだけでもクレステッドコアなど、かなりの数の鳥を撮影することが出来ました。

ゆっくり休憩して12時の昼食にはトマトソースパスタを頂きました。

当然、ハエと格闘しながら。

パスタは完全に茹で過ぎなので、アルデンテが好きな私は少し不満がありますが致し方ありません。

昼食を食べ終えてから、ガイドと一緒にモロンダバのホテルまで戻ります。

途中、愛し合うバオバブという名所を回ったりして再びバオバブの森を楽しみました。

部屋に到着したのは14時半頃で、暑いので少し休憩してから16時半に散歩を開始。

この日は近くにあるビーチに行ってみることにしました。

ビーチは絶好のサンセットスポットで多くの人が太陽を沈むのを待っていました。

我々はビーチからホテルに戻るのにショートカットを探したら、妻が細い路地から帰れると路地の方に近づいていきました。

すると沢山の子供が妻の手を引っ張って、細い路地に入っていきます。

知らない子供にも付いていっちゃ駄目だよ。(笑)

仕方ないので私も小さな男の子を伴って路地を通ると、何とか無事に路地を抜けてショートカットが出来ました。

でも路地を抜けたら、案の定、子供たちが「金をくれみたい」なことを言ってきます。

残念ながら彼らに与えられるものが何も無かったので渡しませんでしたが、飴くらいあったらあげても良かったと思うのでした。

ホテルに帰って、庭から海に沈みゆく太陽を眺めて部屋でまたゆっくりしました。

太陽は完全に海の向こうに沈み、19時になってからホテルのレストランで夕食を頂くことに。

この日は新鮮な魚が入ったということで魚のソテーとジャガイモを頂きました。

魚も美味しかったですが、ニンニクとパセリの風味が効いたジャガイモがお気に入りです。

この日も色々ありましたが、目的のベローシファカと出会えて大満足の1日を終えたのでした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (マダガスカルの味編)

8/15(月)、この日はモロンダバを離れて首都アンタナナリボに戻ります。

朝はいつものようにホテルでオムレツと大量のパンを頂きました。

飛行機の出発は12:25、朝は少し時間があったのでホテルから歩ける範囲を散策してみました。

ビーチまで歩いて行くと、昨日の混雑が嘘のようにビーチは空いていました。

きっとサンセットの時間にならないと人が集まって来ないのでしょう。

朝だというのに気温は30℃くらいで、歩いているだけでどんどん汗をかきます。

モロンダバの中心まで徒歩15分ほどでしたが、着いたときには汗だくでした。

朝からマーケットは活気に溢れており、あまり見かけないアジア人を珍しそうにみんなが見てきます。

ただ声をかけてきたりはしないので、個人的には歩きやすい街でした。

舗装されたメインロードとその脇道にマーケットが広がっており、独特の臭いが漂います。

鶏をそのまま地面に置いて売っているのが非常に印象的でした。

食べ物も沢山売っていますが、そのほとんどには大量のハエが群がっており、日本では目にしない光景です。

商売に忙しいモロンダバの地元民の邪魔をしてはならないのでそこそこでマーケットを離れて再びビーチへ。

ビーチでは漁村の方々が地引網漁をしている様子が見れられました。

浜辺に揚がってきた網に向かって子供たちが走っていき、バケツに魚を集めていました。

他にも独特の形をした船があり、モロンダバの街は海とともに生きているんだと実感させられます。

観光はこれくらいにして再びホテルに戻ったのですが、部屋に帰ると何か臭いです。

靴の側面で何かの糞を踏んでました。

久々の衝撃でしたが、これもモロンダバの良い思い出だと思うしかありません。(笑)

10時にガイドと待ち合わせをしていたので、チェックアウトを済ませて空港へ向かいました。

空港に到着したのは10時半頃で出発までは2時間あります。

国内線ですが、マダガスカル航空は何があるか分からないので国内線でも2時間前の到着が必要です。

まずモロンダバ空港にはX線検査装置なるものは存在しません。

どうやって荷物をチェックするかって?

おっさんがひとつずつ荷物を開けて、謎の金属探知機を当てるだけです。

当然ながら荷物の中は金属だらけなのでピーピー音がしますが、何も気にしません。

一体にこの検査に何の意味があるのか不明なくらいザルです。

チェックインも手作業感が半端なく、想像以上に時間がかかります。

50人乗りの飛行機だからこんなことも許されちゃうんですね。

無事、チェックインを済ませて搭乗口で待っていると問題発生。

出発時間が15:30に変更になりました。

出発直前になって何の前触れもなく平然と出発時間を3時間遅らせてきました。

恐るべし、マダガスカル航空。

噂に違わぬ凶悪な航空会社ですね。

我々は出発と到着が遅れるだけですが、アンタナナリボで乗り継ぎがある人はたまったもんじゃないです。

後ろにいたヨーロッパ人のお兄さんはせわしなく動いて、fuckばかり言って罵ってました。

私たちは仕方なく、搭乗口で待っていると14時頃に係員のおじさんが皆に「シルブプレ」と言ってきました。

チェックインした窓口でサンドイッチとファンタをもらうことが出来ました。

竹バイクがこんなことで許すと思っているんですか...許します。

正直なところお腹が減っていたのでかなりうれしかったです。

15時頃、ようやくアンタナナリボから飛行機MD702が到着しました。

この飛行機がシャトル輸送するため我々が搭乗して出発したのは16時頃。

ここからは問題なくアンタナナリボに到着したのですが、時刻は17時になっていました。

空港でガイドと合流して、沈みゆく太陽を見ながら車でホテルまで移動しました。

この日は月曜日ですが、マダガスカルの祝日でアンタナナリボでは田植えが行われたそうです。

水を張った田んぼが夕日に照らされて美しく輝いていました。

ホテルに到着したときには日が暮れており、外に出るのは危ないのでホテルの横にある同名のChalet des Rosesというレストランへ。

イタリアンレストランなのですが、なかなか趣があり雰囲気が良かったです。

そのうえ料理のお値段も安いので、フォアグラのバケット、魚の卵が入ったパスタ、トマトとチーズのピザと酒を注文。

料理の味は文句なしで、これだけ食べて2人で\1300くらいだなんて信じられません。

マダガスカルではそこそこの高級店なはずなのですが、これが相場です。

マダガスカル航空には苦労させられましたが、美味しい飯で全てチャラになった一日でした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (アンタナナリボ編)

8/16(火)、この日の夕方にはマダガスカルを離れてモーリシャスへ移動します。

朝食はホテルでオムレツ、フランスパン、カフェラテ、フルーツとそこそこ食べました。

ガイドが来るのは、12時半なのでそれまではアンタナナリボの街を散策することにしました。

まずは先日訪れた独立広場周辺に向かいます。

アンタナナリボのタクシーは古い車が今でも走っており、何だかかわいらしいです。

独立広場から下る階段には露店が沢山あり、観光客向けの物も売っていたりします。

ただフランス語が分からないので、声をかけられても何を言われているか分かりません。

階段を下りきったところが、アンタナナリボ最大の市場であるアナラケリーマーケットです。

基本的に地元の人を対象にしているため観光客はほとんど相手されません。

ピーナッツの量り売りをしているおじさんたちは金属のお盆を叩いて存在を知らせます。

干物なども売っていますが、気温が低いせいかハエの集り方もモロンダバより格段に少ないです。

お土産を買うために途中スーパーマーケットのShopriteに入ったのですが、想像以上に普通でした。

大通りを歩いて突き当りにあるのがアンタナナリボの駅です。

駅舎はおしゃれな造りで、写真を撮りたくなる場所でもあります。

ここから再びアナラケリーマーケット、独立広場と戻って、その先にあるアヌシ湖に向かいました。

この湖はジャカランダの木が植えられており、季節になると一面紫色の花を咲かせて美しいそうです。

花はありませんでしたが、それでも湖は美しかったです。

ただ、ふと下に目をやると、お世辞にもきれいとは言えない湖の水で洗濯をしている光景があり、現実を引き戻されました。

この街は2時間程度で主要な名所が見て回れますが、起伏が激しい坂の街なので意外と疲れます。

湖の傍から山の方を見上げると、「HOLLY WOOD」的に書かれた「ANTANANARIVO」と女王宮殿が見えます。

これくらいでアンタナナリボの散策を終えて、ホテルに戻って出発までゆっくりしていました。

12時にチェックアウトするとガイドさんが既に到着していました。

ドライバーを待っていると、ガイドさんが急にお願いをしてきました。

「これを日本の友人の○○さんに送ってもらえませんか」

こういうことを頼んでくるのもマダガスカルの人の温かさなんですかね。

アンタナナリボではガイドさんは送迎だけが仕事なのに色々教えてもらったので、快く引き受けました。

代わりにこの日は空港に向かう途中に大きなスーパーに連れて行ってもらいました。

スーパーではガイドさんに教えてもらいながらバニラティーやチョコレートなどのお土産を大量購入。

スーパーを出て出発3時間前の14時前に空港に到着しました。(マダガスカルでは標準)

ガイドさんと別れてここからが大変でした。

3時間前だというのに、国際線チェックインカウンターは長蛇の列。

途中から列が全く動かなくなりました。

「空港の技術的問題でチェックインが出来なくなりました」

おい、マダガスカル航空、今日もお前は俺を怒らせるのか。

すると空港の係員のような人間が小声で近づいてきて列に並ばなくても割り込みさせてあげるよと言ってきます。

そいつらは確かに空港で雇われているようなのですが、完全に袖の下目当てで近づいてきます。

この旅でマダガスカルの航空会社および空港は相当酷いことだけが分かりました。

結局、ほぼ全員のチェックインが遅れたため飛行機が離陸したのは予定より2時間遅れ。

モーリシャスに到着したのは21時半になっていました。

モーリシャスの入国審査はあまり待っていなかったのですぐに行けると思ったのですが、想定外の罠がありました。

日本人だと言ったら入国審査官がやたらと雑談をしてきました。

今度日本のテレビが買いたいんだけどいくらぐらいするんだ...。

いや、入国審査と関係ないやん!

\1000で買えるかとか聞いてきましたが、それ昼飯の値段やから買えへんって言っても納得してくれませんでした。

これも面白い体験として心に深く刻んでおきます。

こうしてモーリシャスに入国して、空港のある島の東側から島の西側のフリッカンフラックまで車で移動。

ホテルに到着したときにはもう23時になっていました。

ただこの日から2泊するホテルはSands Resorts & Spaというリゾートホテル。

この旅で訪れたケニアやマダガスカルのホテルとはわけが違います。

部屋に入ると夕食がセットされていて、ウェルカムドリンクとともに頂きました。

素晴らしい対応に感謝なのですが、モーリシャスという国はインド系の人が多いため問題があります。

...英語が流暢過ぎます。

説明を色々聞いたのですが、インド訛でスピードが速くて理解が追い付かないんです。

こういうことがあろうとは完全に予想していませんでした。

まだまだ英語力の研鑽が必要だなと感じて眠りについたのでした。

 ケニア・マダガスカル・モーリシャス旅行記
 2016年08/06-08/19 (モーリシャス編)

8/17(水)、この日は前日就寝が遅かったこともあり、8時に起床。

身支度を整え、レセプションでホテルの詳細を聞くことにしました。

やっぱり英語が早すぎて全ては聞き取れません...。

この日は生憎の曇り空で景色はそれほど美しくありませんでした。

景色はイマイチでしたが、このモーリシャスでも頬の赤い変わった鳥を見ることが出来ました。

とりあえず朝食を食べにレストランに行くことにしました。

ビュッフェスタイルの朝食でオムレツなどを作ってもらったりして席まで持ってきたら問題発生。

ハエが大量に集まってきました。

リゾートホテルなのに何故かマダガスカルを思い出します。(笑)

リゾートとハエという似つかわしくない組み合わせが少しショックでした。

ハエを追い払いながら食事を終えて、部屋でゆっくりすることにしました。

正午になって流石に暇なので、ホテルの無料アクティビティをしてみることに。

このホテルではカヤック、ペダルボート、シュノーケリングなどなどが無料で出来るんです。

そこで私たちは2人乗りのカヤックをすることにしました。

カヤックは沖縄でしたことがありましたが、海でするのは初めてです。

それでもモーリシャスの海は穏やかで問題なく楽しむことが出来ました。

モーリシャスは火山島のため変な形の山が沢山あります。

ホテルから見える山も不思議な形をしていました。

右側にうっすら見える山は世界遺産に登録されているルモーンというものです。

1時間ちょっとカヤックを楽しんでから、私はインフィニティプールでひと泳ぎ。

水温23℃なので寒いです...。

その後、プールサイドの椅子にビーチタオルを敷いてボーっとしてました。

何もせずにリゾートで優雅な休日を送るのもなかなか良いものです。

妻はお腹が減ったということで、レストランでから揚げを注文して食べてました。

から揚げをちょっともらってから部屋に戻って私は布団に入って寝てしまいました。

妻はタクシーでショッピングセンターに行ってお土産を物色していたみたいです。

夕日が沈む頃、妻が帰ってきたので、ビーチに出て西に沈みゆく太陽を見に行きました。

太陽を見送って、晩御飯です。

朝食と同じレストランでビュッフェスタイルというのは変わりませんが、内容が豪華です。

インドカレーが大量にあったので色々取ってみることにしました。

特にお気に入りだったのが左にある黒いカレーで、魚とタロイモの葉が入ったものです。

魚の旨みと葉っぱの酸味(?)が適度に効いていて、マジで美味かったです。

ドリンクはモーリシャスのビールであるフェニックスを注文して飲んでみましたが、非常に飲みやすいビールでした。

デザートも沢山あったので、遠慮なく大量に頂きました。

めっちゃ乙女やん。

でも流石、元フランス領だけあってデザートの質も抜群でした。

この日は夕食時に伝統舞踊がレストランで見ることが出来て、パフォーマンスもなかなか面白いです。

そんなこんなでディナーを存分に楽しんで、1日ほとんど何もせずに寝てしまいました。

日が替わって8/18(木)、この日はモーリシャスを離れてドバイ経由で帰国します。

この日の天気も生憎の曇り空で、結局フリッカンフラックの澄み切った青空を拝むことは出来ませんでした。

朝食を頂いてから部屋でゆっくりして12時にチェックアウト、12時半頃お迎えがやってきました。

やってきた車は日本車で日本のナビが付いていました。

八王子南インター付近にいました。

運転手曰く、日本語しかないのでどうやって操作したら全く分からないそうです。

ラジオのON/OFFの仕方とかは教えてあげられたのですが、言語切り替えは出来ませんでした。

車を走らせていると右折専用レーンがありますとか言ってきて、もう意味不明です。

日本から遠く離れたモーリシャスにいるのに我々は関東にいることになってましたから。

ここからは素晴らしいエミレーツの便でドバイを経由し、乗り継ぎ時間を含めて20時間かけて関空に帰ってきました。

色んなことがありましたが、今まで経験したことがないことを沢山出来た良い新婚旅行になりました。

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